現代のものづくり
ロボットコンテスト ロボットの歴史/産業用ロボット誕生 


「ものづくり」と「ロボット」-1-


ロボットの歴史

ロボットの最古の記録は、紀元前8世紀。
ホメロスのトロイア戦争を題材とした叙事詩『イリアス』にでてきます。鍛冶の神ヘーパイストスは、身の回りの世話をする黄金の少女「オートマタ」、命令どおりに兜や鎧を作る「オートマトン」などのロボットを使用していました。

また、ロボットの語源は「ROBOTA」。
1920年にチェコスロバキアの劇作家カレル・チャペックは劇曲「ロッサム万能ロボット製造会社RUR」の中で、「退屈な仕事、強制労働」という意味「ROBOTA」と「労働者」を意味する「ROBOTONIC」から「ROBOT」という言葉を造語。これが「ロボット」の由来となりました。

もちろんこれらのロボットは物語や神話で現実の話ではありません。

現実の世界では18世紀、時計職人達によって動く芸術品が創り出されます。それがオートマタの歴史の幕開けでした。ヨーロッパでは1738年、パリの科学アカデミーで自動「アヒル」が公開。同じころ日本では、「からくり人形」と呼ばれる "自動人形"が登場、1796年には、日本最古のロボット製造技術書「機巧図彙」が出ています。

産業用ロボット誕生

産業の発展と共に、人形としてのロボットから、人間にかわって工場などで作業をする産業用ロボットが生まれます。

1961年、米国のユニメーション社が「ユニメート」、AMF社が「バーサトラン」というプログラム制御型産業ロボットを発表したのが世界で最初のこと。 1960年代、日本では大学などの研究機関や民間企業が試作研究を行っていました。川崎重工業はユニメーション社と技術提携し、国産「ユニメート」の生産を開始、自動車ボディーのスポット溶接ラインに使用されました。  

1970年代に入るとコンピュータ技術が発達し、ロボットも性能アップ。ファナック、富士電機製造、安川電機製作所が円筒座標型や多関節型ロボットの実用機を開発、1970年後半には神戸製鋼所と東芝との共同開発により、水平多関節型ロボットが完成しました。

1980年初頭には、国内各社が産業用ロボットの開発に参画し、産業用ロボット開発競争の幕開けとなりました。
産業用ロボットは、主に単純な繰り返し作業や悪環境下での作業からの解放が目的でした。
その後、原子炉の保守・点検作業、水中作業などの極限作業用へと用途が広がり、最近は介護・医療・福祉用、地震・風水害などの災害対策用など、非製造業分野のロボットの開発にも目が向けられています。
 

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