ミュージアム・レポート博物館「酢の里」

     博物館「酢の里」(株式会社ミツカン)
愛知県半田市中村町2-6 URL : http://www.mitsukan.co.jp/sapari/edomae/vol3/sunosato.htm
「酢の里」正面玄関
半田運河の遊歩道から

酒、酢、蔵の街「半田」
博物館内部


第一発酵室 風景
半田運河沿いに並ぶ醸造蔵の美しい黒板壁と甍の波。でもよく見るとその一見重厚な雰囲気の壁にも屋根にも、あのおなじみミツカンのマークが・・。この取り合わせの妙が素晴らしい!

空調を使用しない昔ながらの環境は、独特の味わいを持つ酢づくり(三ツ判山吹)に最適だそう。風情ある昔の工場がそのまま現役で、半田の美しい街並みを保っているわけです。

ダイナミックな樽のモチーフがたいへん印象的な館内は、昔の酢づくりに使用されたさまざまな道具類とともに、当時の倉人たちの生活も紹介。

また、実際に稼働中の発酵室も公開しており、酢の香りがたちこめる中、酢酸の菌膜の様子まで見ることができます。

工場内部の見学なので要予約ですが、スタッフの応対もとても丁寧。私たちの生活には欠かせない「酢」にまつわる思わぬ発見があるかも。

ミツカンのマークがあちこちに
「表現主義風」旧ミツカン本社

『江戸前鮨』のはなし
昔の酢づくり風景

江戸前鮨
酒をつくる際に発生するのが酒粕。以前は捨てていたこの酒粕を「リサイクル」した粕酢によって、江戸前鮨が爆発的な流行へ!この粕酢を考えたのが半田の造り酒屋中野家(現在のミツカングループ)初代当主。

でもなぜ愛知県半田から東京へ?

良質な地下水と海運に適した半田は、古くから酒造りが盛んな場所。安価でうまみのある粕酢を、船で容易に江戸に運べたこと。それがちょうどその頃、江戸で流行のきざしのあった鮨人気に火をつけた、というわけです。

それまでは長期間かかる自然発酵が必要だった鮨ですが、酢で酸味をつけた魚と米をそのまま食べるという、まさしく「インスタント鮨」の発明だったのですね。 (詳しくはミツカンのHPへ)

「三つをまるく」
ミツカン 登録商標
シンプルでかつ力があり、一度見たら忘れられないのがミツカンのマーク。

酢の命ともいわれる「味」「きき」「香り」の3つの要素を「まるく」おさめるという意を込めたもの。明治20年、中野家の家紋をもとに、四代目の又左衛門が考案しました。


「国盛・酒の文化館」
醸造の街は日本全国にありますが、酒、味噌、醤油の全てが揃っているのはここ半田だけ。これらの施設も見学ができます。

左は「国盛・酒の文化館」。江戸時代の美しい酒蔵に酒づくりの道具を展示、お酒の試飲もたいへん好評です。

今年の10月5〜6日には5年に1度の「はんだ山車まつり」を開催。それぞれにからくり人形を積んだ31もの山車が一堂に会する様はまさに圧巻!だそう・・

関連ページ 酢についての役に立つ情報については
半田市については

2002 / ものづくりネット館

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